自分の家が欲しい。
生活の変化や、価値観の変化、人生の節目などにそう思うことがあるかと思います。
そうなったとき、実際自分の家を持つということがどれだけ現実感があるものなのか人によって様々だと思います。
私は2021年に新築で自宅を建築しました。
建築デザインの業界に身を置いて8年が経ちましたが、この「家を持つ」ということに関しては様々なテーマがあります。
なぜ、自宅を新築しようと思ったのかをお話しようと思います。
これから家を建てようか、リノベーションしようか、賃貸のままでいくか、悩んでいる方への参考になれば幸いです。
理由その① 子供が生まれたから
多くの方はこの理由をきっかけに「家がほしい」と想うのではないでしょうか。物音に気を遣いながらの生活は家事・育児をしながらでは、戦国の世のようなヒリヒリ感があり、それから解放されたいと願うのは自然なことだと思います。
理由その② 好きではないものにお金を払いたくなかった
巷でよく耳にする「持家VS賃貸論争」がありますが、人や地域によりケースバイケースなのでここではその角度ではないところでの話をしようと思います。
もともと私自身、細かい部分が気になったり偏屈なところがある人間で、納得のいかないものに関してはとことん行動に移せない性分です。
その時気になっていたのは月々の家賃でした。現在賃貸に住まわれている方はもれなくこの家賃という安くはない金額を大家さんに振り込んでいると思います。
冷静に考えて月々何万円というお金は、自分の好きなことだったり、楽しいこと、将来の貯金に使いたいはずなのに、現実そこまで気に入っているわけではない住居で、それも知らないだれかに支払っているという事実が私にはどうもしっくりきませんでした。
自宅を購入するにせよ多額のキャッシュをもっていない限りは、住宅ローンを利用して月々の返済に追われるわけですが、それは「自分の欲しいもの」を「借金して購入」したというだけのことなので、賃貸にくらべてよっぽど私にとってはシンプルなロジックでした。
理由その③ クライアントが自分自身であるという仕事がしたかった
職業的に常にクライアントの要望を踏まえたデザインや設計をしていますが、自宅に限って言えば自分自身がクライアントなので、良くも悪くも好き放題できるなと思いました。
ひとまず大きく分けて上記3つの理由があったわけですが、新築という決断にいたるまでも、古民家を購入してリノベーションするという選択肢もありました。
それに関してはまた、別に詳しくお話しようかと思います。
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